燃えるバイク

昨夜2015年8月17日(月)の夜19:00(現地時間)ごろ、バンコクの中心地ラチャプラソンの交差点で爆発がありました。今日はその経緯をバンコクに駐在している私が考えてみたいと思います。

■一報を聞いたのは友人からのライン

私はシーロム通りのサパーンタクシン駅そばのビルで勤務、家はスクンビット通りのプラカノン駅そばのコンドミニアムです。バンコクの電車BTSをざっくり説明すると、アルファベットのT字のような形をしています。私の家がTの上の横棒の右、勤務先がTの縦棒の下です。なので、バンコクの中心地を突っ切るように通勤しています。今日もいつものように朝シーロムに向かい、一日仕事をして、スクンビットに帰りました。ちょうど電車を降りたとき、友人からラインが入りました。「ラチャプラソンで爆発があったみたいだけど大丈夫?」そこには今さっき自分が通った場所の下でバイクのようなものが燃え上がっている様子が映っていました。

バンコク市内

いつもと違う様子のバンコク市内

燃えるバイク

バイクが燃えているのが見えます

■facebookを開けたら安否情報

私が駐在を始めて3年が立ちますが、その間に色々ありました。デモ隊が交差点を封鎖してセントラルパーク的公園で野営を数ヶ月したり、そこが野営中に襲われて手投げ弾が爆発したりしていました。なので、こういったことに鈍感になっており、恐怖はあまり感じませんでした。しかし、爆発の詳細を確認し驚きました。少なくとも15人が死亡、約80人が負傷しており、(yahoo newsより) 95人以上の死傷者を出した未曾有のテロ事件です。

早速facebookを開くと、バンコク在住者の友人/知り合いの方々が安否確認をし合っていました。それもそのはず、爆弾が仕掛けられていたとみられる “エラワンのほこら”は地球の歩き方をはじめ、ガイドブックには必ず載っている名所。観光客だけでなく地元タイ人の方の信仰の場所でもあり、タイ人はみなそこを通り過ぎるとき軽く合掌します。

平日とはいえ夜の19:00といえば帰宅途中の方やお参りにきている方で溢れ返っていたであろう場所。ニュースでは、昨年5月のクーデターで全権を掌握した軍事政権に反発する勢力によるテロの可能性もある。(同上) と報じられていますが、どんな理由があったにせよ、計画実行した人/組織に怒りを禁じ得ません。

エラワンのほこら

引用元:リンク先

場所は中心地

爆発の舞台となってしまったエラワンのほこらはとても有名な名所ですが、その場所は、まさしくバンコクの中心。

高級ショッピングモールが建ち並ぶサイアム駅とチットロム駅の中間にあり、背後にはグランドハイアットホテル、向かいにはゲイソンデパート、斜向いにはタイ有数の小売り企業セントラルグループのセントラルワールドがあり、日系のデパート伊勢丹もあります。

さらに、シーロム、カオサン、ナラティワート、パトゥムワン、アヌサワリ、トゥクチャイ、ベンジャシリ、トンロー、スクンビットといった主要地域も危険地域として警察発表がありました。

エラワンのほこら周辺

エラワンのほこら周辺(地図はGoogleマップより)

■経済への影響

タイはGDPのおよそ10%を観光で稼ぎだす観光大国です。

2014年のデモの時はバンコクから観光客が消え、ホテル業界や飲食店などに壊滅的な打撃を与えました。収入が減るそういった業界の会社は当然設備投資もしませんので、結果的に実に多くの会社が影響を受けたのでした。

デモが収束し、ようやく観光客がバンコクに戻り始めた時期に起こった、今日の爆破事件が経済に及ぼす影響は計り知れないと言えるでしょう。私も、ついこの前、去年のデモについて、「夏休みバンコクに行こうと思っているんだけど、タイの治安は大丈夫?」と友人から質問を受けました。そのとき、日本人は用心深いなあ。としみじみ感じたのですが、再度このようなことがあっては日本人観光客数の減少は避けられないかもしれません。

デモの様子

引用元:リンク先

どんな事情があれ、暴力に訴え関係のない人々を巻き込むことは許されないことだと思います。今回の事件で亡くなった方のご冥福と、怪我をされた方の快復を祈りたいと思います。

【バンコク=児玉浩太郎】17日午後7時(日本時間同9時)頃、バンコク中心部の繁華街で爆弾が爆発し、少なくとも15人が死亡、約80人が負傷した。

昨年5月のクーデターで全権を掌握した軍事政権に反発する勢力によるテロの可能性もある。治安回復で国民から一定の支持を得た軍事政権にとって打撃となるとみられる。

現場は高級ホテルやショッピングモールが立ち並ぶラチャプラソン交差点付近で、爆発当時、外国人観光客らでにぎわっていた。在タイ日本大使館は、邦人被害の有無を確認している。外務省の統計によると、2014年10月1日の時点で、タイには日本人6万4285人が在留している。

タイ国家警察などによると、爆弾は交差点の一角にある地元信仰の対象「エラワンのほこら」の敷地内に仕掛けられ、遠隔操作で爆発したとみられる。タイ国家警察の報道官は記者団に対し、「周辺に他にも爆弾が設置されている可能性がある」と述べた。他にも数個の爆弾が見つかったとの情報もある。

タイでは13年11月以降、当時のインラック政権に対する反政府デモの激化に伴い、死傷者が相次いだ。14年5月のクーデター以降の軍事政権下では、治安が回復していた。
Yahoo!ニュースより引用

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